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稲垣みさよのブログ

稲垣みさよの日々の活動報告です

ベアテ・シロタ・ゴードンが残してくれた憲法24条「男女平等」

2017年1月4日(水)NHK Eテレ ハートネットTVシリーズ「暮らしと憲法」第1回「女性」を見ました。

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今年は戦後、日本国憲法施行から70年が経ちます。

冒頭の街角インタビューでは、今も、「就活で男性の方が早く決まっていく。」「結婚でやめていく女性に、男女平等とは問題が違うのではないか。」「妊娠で仕事を辞めざるを得なかった。」など、今も男女平等の社会とは言えない状況が有りました。

私の姉に聞いても、「独身の時の仕事は、お茶くみだとか、仕事と言いにくい環境だった。」

最近のTVドラマ「逃げるは恥だが、役に立つ」でも大学や大学院を出ても、非正規の仕事しかなく、自分の意見を言うと「小賢しい」と言われ、退職につながる、といったセリフもありました。

まだまだ男女平等とは程遠い。OECDで105位だったかな?といった日本の女性の地位の低さを示しています。

憲法24条には「①婚姻は、両性の合意にのみ基づいて成立し、夫婦が同等の権利を有することを基本として、相互の協力により、維持されなければならない。

②・・・法律は、個人の尊厳と両性の本質的平等に立脚して、制定されなければならない。」

この条文はベアテ・シロタ・ゴードンが書いた文章で、ベアテは日本女性が人間の権利を持っていないことを、5歳頃から10年間日本に滞在したときに、目で見た。日本の女性の日常生活を悲しみ、どうしても女性を救いたくて涙を持って日本政府に訴え、その多くは惜しくも削除されたが、この24条だけは残された。

この男女平等の言葉は、実は今もアメリカの憲法にも書かれていない、画期的な憲法上の権利です。

削除された言葉は、「職業選択の平等、賃金の平等」などですが、これは今も実現されていないことが多い。女性の賃金は男性の70%です。

ベアテ・シロタ・ゴードンは小牧市に来られ、講演されましたので、お聞きになられた方も多いと思います。また、ベアテさんのビデオは、ラピオ5階まなび創造館でレンタルできます。私もレンタルして、視聴しましたが、大変感動しました。

安倍首相が言う、「今の憲法は、GHQに押しつけられたものだ。」というのは大きな間違いです。江戸時代・明治時代から、庶民の中から、民主的な憲法草案が書かれてきたことが、土台になっていることは否めないという戦後新憲法への評価は数多くあります。また、ベアテさんのような気持ちで日本女性のために、幸せな人生を過ごせるように奮闘された方もいらっしゃいました。

番組の最後に、ベアテさんは「女性が今から男女平等のために毎日毎日闘わなければなりません。それをストップすることはできません。いつでも、そのことをしなければなりません。」「日本の女性の声を聞いて下さい。」の言葉を私は励ましの言葉として、胸に刻みたいと思います。

日本の民法には、今も、戦前の明治民法の家制度、男性優位の制度がそのまま残っている24条が有る。番組では「DV夫からのがれたが、離婚を認めてもらえず、暴力を恐れて、他の男性との間に生まれた子どもの出生届を提出出来ず、子どもは社会サービスを一切受けられず、学校にも行けず、医者にもかかれなかった。33歳になって、ようやく両親の離婚が成立し、住民票ができた。」という実話が紹介されていて胸がふさがりました。

民報774条「・・・夫は、子どもが嫡出(正式な婚姻関係の上に生まれた子供)であることを否認できる。」と、夫は否認できるが、妻は否認できない。この女性への不平等は条文により、上記のような不幸な人生を歩んだ女性がいたわけで、他にも多数あるだろう。という内容でした。

日本の女性は不平等な民法に向かって、闘っていかないといけないのですね。

日々何気なく繰り広げられる「セクハラ・モラルハラスメントモラハラ)・パワハラ」に女性に生まれた、私は心を痛めつけられます。

これは日本中の女性に共通していると思います。

女性が、手をつなぎ、女性の権利を1つずつ獲得していけるよう、諦めず、話し合い、考え、行動していきましょう。